Question
よくあるご質問
お客様からいただく質問について、特に多いものを、Q&A形式にしてまとめてご紹介しています。
Answer
ご回答
Q1.
誤って衣服(素材)に熱転写したメディア(ポリ・フレックス、ポリ・フロックなど)は、剥がせるのでしょうか?
転写した素材が元通りになるようには剥がせませんが、どうしても剥がしたい場合の最終手段として、マニキュアを取り除く「除光液」を使用する方法があります。
「除光液」を転写面の裏から塗り、丁寧に、固まった「粘着」を溶かします。
「粘着」が溶けるのを確認したらメディアを静かに剥がします。剥がしたメディアは、破棄してください。
また素材には、かなり「粘着」跡が残ります。
Q2.
「ポリ・フレックス ナイロン」を、撥水加工していない通常の綿・ ポリエステル素材に使用する事は可能でしょうか?
「ポリ・フレックス ナイロン」は、撥水加工をしている素材に適した特殊な「粘着」を使用しています。
通常の綿・ポリエステル素材に 熱転写すると、転写自体はできますが、洗濯堅牢度が極端に弱くなり、洗濯により剥がれる可能性があります。
撥水加工をしていない通常の素材には「ポリ・フレックス ナイロン」以外のメディアのご利用をおすすめします。
Q3.
「ポリ・フレックス プレミアム/イメージ」「ポリ・フロック」 「ポリ・フレックス ファッション」「ポリ・フレックス プリンタブル」など撥水加工を
していない通常の綿・ポリエステル素材向けのメディアを、ナイロン・ポリエステル素材に使用する事は可能でしょうか?
- ・撥水加工しているナイロン・ポリエステル素材に上記メディアを使用すると、溶けて液状化した「のり」が浸み込む先が無いため、「のり」の一部がメディアの周りに「はみ出して」しまい、洗濯堅牢度が極端に弱くなり、洗濯により剥がれる可能性があります。
撥水加工をしているナイロン素材には「ポリ・フレックス ナイロン」のご利用をおすすめします。
ご利用前には「ポリ・フレックス ナイロン」の設定温度(150℃)に素材が耐えられるかどうかを試してからご利用下さい。
-
・撥水加工をしているポリエステル素材には、再昇華・プレス機のコテ跡の少ない低温・短時間(130℃・5秒)で圧着可能な「ポリ・フレックス
スリーエス・ターボ」をおすすめします。
Q4.
「重ね貼り」ができるようですが?
- ・「重ね貼り」ができるのは、「ポリ・フレックス プレミアム」「ポリ・フレックス
ナイロン」のライトブルー、ベリー、メタリック・ブライト系、ネオン系、ナイロン反射エコを除く通常色を下地にした場合のみ可能です。
- ・「重ね貼り」のコツとして、「ポリ・フレックス
プレミアム」を下地にして熱転写する場合は、通常のプレス時間の半分程度(7、8秒)にし、ペットライナーを剥がします。重ね貼りするメディアをセッティングし、通常のプレス時間で熱転写します。
- ・「ポリ・フレックス
ナイロン」を下地にして熱転写する場合は、同製品の転写方法の「事前プレス」、「本プレス」した状態で、「仕上プレス」をする前に、重ね貼りするメディアをセッティングし、下地の「仕上プレス」とともに通常のプレス時間で熱転写します。
- ・下地にしているシートはの圧着時間が多くなるため液状化した「のり」のはみ出しに十分注意してください。
- ・大量生産される場合は、必ずテストして異常のないことを確認してください。
Q5.
ポリエステル素材に転写する場合に起こる「再昇華」とその他の注意事項は?
- ・ポリエステル素材は、白地以外ほとんどが昇華インクで染められています。「ポリ・フレックス
プレミアム」をはじめとするほとんどのメディアの熱転写設定温度は145℃から165℃となっており、その設定温度でプレスすると、素材を染めているインクが気化(ガス化)して、当社メディアを浸透して外に出ようとします。これを「再昇華」と呼んでいます。例えば、真っ赤なポリエステル素材に「ポリ・フレックス
プレミアム 401(ホワイト)」を
転写した場合、白いメディアに赤い昇華インクが浸透してくるわけですから、白いメディアがピンクになってきます。「再昇華」はプレス後直ちに起こるのではなく、数日間の内に徐々に起こります。
- ・この「再昇華」の発生を極力抑えたメディアが「ポリ・フレックス スリーエス・ターボ」
です。圧着温度・時間を大幅に下げて低温・短時間(130℃・5秒)で圧着可能です。これによりほとんどの「再昇華」を防げます。
- ・「ポリ・フレックス
スリーエス・ターボ」でも防ぎきれないストライプ柄などのポリエステル素材には、「ポリ・フレックス ブロックアウトソフト」をおすすめします。低温・短時間(130℃・5秒)で圧着可能なうえに再昇華防止のためのパウダー層を1層加えることにより、文字通りほとんどの「再昇華」をブロックアウトします。
Q6.家庭用アイロンで熱転写できますか?
- ・家庭用アイロンでも工夫すれば転写できないことはないですが、ポリ・テープ・ジャパンではサポートしておりません。 ご利用になる場合は、自己責任とさせていただきます。専用の熱転写プレス機での熱転写をおすすめします。
Q7.「ポリ・フロック」がうまくカットできないのですが?
- ・刃が磨耗していませんか?
磨耗している場合は、新しい刃に交換してください。
- ・「ポリ・フレックス」用の標準刃を使用していませんか?
小文字用またはサンドブラスト用のオフセット値の小さい(細い)刃をおすすめします。
- ・刃圧を高めに設定していませんか?
刃圧は、新しい刃の場合、70gf前後で充分です。
- ・刃先を出しすぎていませんか?
刃先は「ポリ・フレックス」をカットする時とほとんど変りません。「ポリ・フロック」は植毛部分が厚いですが、カットするのは植毛している元の部分のみです。
Q8.「プレス後熱いうちにライナーを剥がす(ホットピール)」となっているメディアですが、熱いうちに剥がすと、うまく圧着できません。どうしてでしょうか?
- ・素材・プレス機・生産ロットなど諸条件により、少し冷まして剥がした方がうまく圧着できる場合があります。必ずテストしてからご利用ください。
- ・製品自体は「ホットピール」となっていますが「ポリ・フレックス
プレミアム」「同スリーエス・ターボ」のライトブルー・ネオン系など、色により「少し冷めてから剥がす」メディア(シート)もございます。
- ・「ポリ・フロック」「ブリリアント(421・431)」「スターフレックス(491-499)」などのように少々冷ましてから剥がす製品もございます。
Q9.所定の温度・圧力・時間で熱プレスしましたが、洗濯機で洗濯すると剥がれてきました。どうしてでしょうか?
- ・撥水・ナイロン素材には、「ポリ・フレックス
ナイロン」など素材にに適した、弊社メディアを使っていますか?、洗濯をする際、圧着面を裏返しにしていますか?
圧着面を表にして洗濯すると極端に洗濯堅牢度が悪くなります。
- ・厚みのあるトレーナー・裏地がボア素材などの場合、胸側と背側・表地とボア裏地を一緒にプレスしていませんか?
厚みが数ミリから1cmになると、プレス機の圧力が分散してしまいます。
- ・「ポリ・フレックス ファッション」の「メタリック系(4211-4213)」のように洗濯回数を重ねると、次第に薄くなってくるメディアもあります。
- ・「ポリ・フレックス
イメージ」の「ブリリアント(421・431)」、「スターフレックス(491-499)」のように、「手洗い」専用メディアもあります。洗濯機で洗濯すると剥がれる可能性があります。
- ・繊維製品は、撥水素材、ポリエステル素材、複数の繊維の混用素材など、多種多様です。弊社メディアは、万能ではありません。所定の方法で熱プレスしても稀に剥がれる場合もあります。
Q10.同じ色番号のメディアを購入しましたが、前回使用したメディアと微妙に色が異なっていますが?
- ・生産ロットにより、ネオン系などに多少の色のブレがあります。過去にあった色番号は、「ライトブルー403」、「ネオンピンク443」、「ネオングリーン441」、「ネオンイエロー440」、「パールマルチカラー453」、「パールピンク457」、他一部ゴールド系など。
- ・過去に使用した素材が、ポリエステル系素材で、Q5にあるように「再昇華」したことで変色している場合もあり得ます。例えばネイビー素材にブルー系メディアを圧着した場合など同系色の組合せだと「再昇華」を意識することなく、濃く変色している場合もあり得ます。
Q11.「ポリ・フレックス
イメージ」の「ブリリアント」「スターフレックス」 「パール(450-457)」がうまくカットできないのですが?
- ・刃が磨耗していませんか?
「ポリ・フレックス
プレミアム」がうまくカットできても、同じ刃で「ブリリアント」「スターフレックス」「パール」がカットできない場合があります。なるべく新しい刃をご使用ください。「プレミアム」に比べて硬い素材ですので、刃が磨耗している場合は、刃がメディアに入り込まず滑る感じになります。
- ・カッターホルダーのベアリングが消耗していませんか?
刃を新品に交換してもカットできない場合、カッターホルダ内のベアリングの消耗が考えられます。これにより所定の刃圧がかかりにくくなっ
ています。新しいカットホルダーへの交換をおすすめします。
- ・刃圧を弱めに設定していませんか?
刃圧は、新しい刃でも、90gf以上が必要です。刃先の出し方は、「ブリリアント」、「スターフレックス」は、「プレミアム」と同じ、「パール」は厚みがあるので前者の2倍位を目安にしてください。
- ・「パール」につきましては、カッティングプロッターの設定で「オーバーカット」を選択してください。(カッティングプロッタにより設定できない場合もございます)
Q12.プリンタブルメディアを印刷・圧着後、洗濯しましたが、洗濯機で洗濯すると印刷面のインクが色落ちしました。 どうしてでしょうか?
- ・所定のインク搭載のプリンタを使用していますか?
プリンタブルメディアには、それぞれ「ソルベントインク」「エコソルベントインク」「ラテックスインク」「水性顔料インク」「昇華インク」に適したメディアがございます。例えば、「ソルベントインク」対応メディアに「エコソルベントインク」で印刷した場合、洗濯後に色落ちの可能性が高くなります。
- ・プリンタメーカーの純正インクを使用していますか?
純正インク以外のインクを使用の場合は、サポートできかねます。
- ・濯をする際、印刷・圧着面を裏返しにしていますか?
圧着面を表にして洗濯すると極端に洗濯堅牢度が悪くなります。